2009年11月9日月曜日

竜安寺は、改修中でした。

10月2日のJIAのBIMセミナーの後、金閣寺に行って、その後、竜安寺に行きました。
金閣寺は、中国人の人が、多い感じがして、中国の人は、派手ーな金が好き?と思ったのですが、竜安寺、欧米の人が多かった。
大学生のころ来ただけで、入り口の情景など、ほとんど覚えていないのだが、参観の山門入場券売り場でで、現在改修中で、こうなってます!っていう写真があって、「ヒェー」と思ったけど、雨の中来たし、行くしかないって、入っていきました。
庫裏の入り口に立って、なんとなく入り口の廊下の情景なぞ、思い出して、期待して、庭の縁側に向かうと、想像以上に「なんじゃこりゃー」で、がっかり。
親切にも、木の自然な感じを出そうと思ったのか、太い仮設の柱がニョキニョキ。
なんといっても、縁側の先が、想像以上に、庭側に庭の3分の1も、一番安いニードルパンチカーペットを張って、はみ出しており、

庭のバランスがー・・・###

建築家は、その、全体のバランスというのが、一番で、何を言おうが、これがなうしなわれたら、「おしまいだー」と思ったのです。
床下を覗くと、やっぱりすごーく出てる。砂袋のあたりまで、石が敷かれているのに、剥ぎ取られている。

その写真を撮っていたら、胸のポケットから、携帯電話を庭に落としてしまった!!窓口のおばちゃんに、行ったら、棒の先にガムテープつけたのを待ってきて、取ってもらいました。
「すみません!」

で、バランスが悪いと、本来の縁側の位置に座ってみるも、前の人と、張り出した、足場と、カーペットの縁が、邪魔だし、・・・やっぱり、僕も前に出ました。

でも、前に出て、見ると、石も、大きく普段は見れない、近くの位置で見れるし。ということは、普段は見られない、庭の中に入ってみてるんだなと思うと、まあ、それもいいのかもしてないとおもってしまった。
気の持ちようで・・

石の埋め込み具合のディティール、土壁のディティールとのバランス。いいものは、ピックアップしてもいいんです。
ちょっと視覚的に引いて、石、壁、背景の木々、そして雨の空。庭の中から近づいて、見る風景も、やっぱり、迫力があって、いいですね。

といって、僕も、足を、仮設の縁の先で、ぶらぶらさせ、両手を、これも仮設の、竹の手摺に任せて、庭と、群がってる人を、きょろきょろ眺めながら、なんとなく見ている。

今だけの、

””竜安寺スタイル””

結構、これもあるんじゃ、ないですか。

この前読んだ「立原正秋 日本の庭」で読んで、やっぱり気になって、行ったわけだけど、彼が行っていた、「禅の思想性なんて、面倒なこといっていないで、白い石に反射する明るさ、それが禅の考え方だ!」てな感じのことを、言っていたけど・・。

やっぱり、それって、ありだよね。
そう、疲れたときは、実家に帰って、縁側で、日向ぼっこして、寝転んで。空に張った、柿や、栗の枝が、光に輝き反射して、また、鳥が飛び回っているのを見るのが、最高だもんね。
うーん、デザインを否定するんじゃなくて、その先のもっと強い、心を動かすものがものが、あるんだろうな・・
と思いつつ、夕方の新幹線で、東京に帰ってきました。

久しぶりの、京都でした。

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