2010年8月26日木曜日

Bentleyビルディングユーザー情報交換会 その2

次の事例が下の竹中工務店。
ユーザー事例ご紹介2
株式会社竹中工務店 設計本部設計管理部 課長 能勢浩三 様
 (仮題)「設計施工における3次元設計」 -BIMへの取り組みについて-
まず、ビックリしたのが、竹中工務店ではじめて3D設計を使ったのが東京ドーム(ビッグエッグ)だそうで、もう、20年も前になるでしょうか。とうじの設計担当者の話では、東京ドーム(ビッグエッグ)は日本のほかのドームと異なるのが、非対称のかたち。つまり、外野側の高さが低く、傾いているのだけれど、そんなかたちだからこそ3Dデータが最も有効だそうで・・うーん、なるほどです。ところで、当時のデータが、今でも改修工事のデータとして使われているとのことで、これも、なりほどと、納得しました。
スーパーゼネコンで、Bentley MicroStationの導入が日本で最初に近い(導入時の名称は違うようであるが)ともことで、基本設計から実施設計、工事まで、くまなく利用している風である。

構造解析モデルとリンクした3Dデータも実験的に使用した例もある様である。しかし、発表を聞くと、データが重過ぎて、現在のところは、実験段階らしい。

こちらは、実施段階から、3DBIMモデルで、構造設計者との打合せ行い実現した建物。能勢氏の発表では、構造と総合図との整合性が高いため、構造設計者が現場での打合せの必要は皆無であったと報告している。私の考える、整合性の高さによる設計効率化、工事リスクの減少に、まったく一致し、私の考えを丸で、実証してくれてかとのおもいでもあった。課題は、設備データも入れると、データが重くなってしまうことが、難点で、これも実験段階との感じであった。

また、スーパーゼネコン故の課題として、基本設計から実施設計・現場までデータが一貫して利用されているのでもないらしい。デザイナー、実施設計実務者、現場とのそれぞれのしっかりした組織が確立されているが故に、それぞれの組織内で、高度な利用がされている。しかし、デザイナー、実施設計実務者、現場の組織を貫通し、一貫してデータを利用するシステムには至っていないのが現状ではないかと見えた。

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