2010年1月26日火曜日

日本建築学会「第32回 情報・システム・利用・技術 シンポジウム」に参加聴講報告(4)-アルゴリズミック・デザインとものづくり教育を繋ぐ

二日目12 月4 日(金)pm。「 新しい建築デザインの教育について意見交換する。企画 ― 複雑系の数理科学とアルゴリズミック・デザイン小委員会、建築情報マネジメント教育小委員会」の内容。

ああ、いささか書きすぎて疲れてしまったので、このセッションは簡単にと思う。

  • 松島史朗 先生(豊橋技術科学大学)
  • ICTがつなぐ建築技術とデザイン教育
海外の大学デザイン教室は工房と化す。大型レーザーカッター、3次元コピーがずらり。日本の松島史朗 先生のところも同様のようである。大学って、設備充実でいいですね・・設備充実でやっぱり、と思った。高橋建築研究所は、PCだけだよ・・。
  • 大崎純 先生(京都大学)
  • アルゴリズムによる構造デザインの現状
  昔ながらの、固定法・撓み角法なんて、もういらない!って感じでした。有限要素法がわかれば全部出来てしまう!って。それより、PCを使い込んで、以下にしたら、自動的に最適解が得られるかって感じ!
たとえば橋の構造設計をするとき、同様の条件で極力PCの自動的計算で、最適なデザイン解を求めちゃうってやっていた。写真は、4人がそれぞれやったその結果で、4人全ての形が違う。なんだ、自動的に設計しても解答は違うの?ってこと。そう、やっぱり、条件設定は人間がやるから、やっぱりさまざま、もしくはいくつかの条件があって、形が変わってしまう。アルゴリズミックといえども、人間次第ってこと?
それと、アルゴリズミックな構造設計が体験できるフリーツールがあるって。
渡辺誠・大崎純(ご本人)・千葉貴史による「形力2」
中ほどの
Download "KeiRiki-2" :800KB
Download "KeiRiki-1w" :900KB
をクリックするとダウンロードできます。僕もダウンロードしたが、まだ、使い方がわからない。
  • 竹中司 先生 (ブリテッシュ・コロンビア大学)
  • 関係性を「かたち」にするパラメトリックな設計手法

美しいプレゼンテーションに魅せられてしました。
そんなことで写真も撮り忘れてしまって・・・
しかし、これは、択一した、プログラミングが出来ないと無理らしい。竹中司 先生は、「ユークリッド平面上のXYZ座標をオブジェクト座標系であるUVN座標へ移送するプログラム」を開発し、自由な3次元曲面にランダムな形態を配置するプログラムを開発し、これが大きな評価をうけているという。
それで、作られた、モデルがスクリーンで発表され、私は魅せられてしまったのである。
また、ランダムネスをデザインに取り入れたという現在進行中のプロジェクトも紹介されていた。
これから、デザインと、プログラムを駆使した、先端デザインをアメリカで学んだ若手がいっぱい出てくるのかなー?とも思った。
アメリカ、恐るべし!そして、僕はどーなるんだー!
  • 木村謙 先生 (エーアンドエー)
  • アルゴリズミック・デザイン時代の建築教育
日本で、アルゴリスティックな手法に早くから取り組んでいた先生である。どうしても、日本の建築教育立ちは、プログラムを組んで、もしくはスクリプトを書いてPCを動かすのが、苦手で、との指摘もあった。質・量共に現在は、前の竹中先生を例にとるように、欧米が、断然リードって感じもするが、そんな状況で、1つから考えチャレンジしていることに共感を覚えました。

以上、このセッションの報告終了。
いやー、疲れて手を抜いてしまいました。

この、4回の報告は、ついつい長くなってしまった。
せっかくなので、この機会に自分のたち位置を、冷静に考えてみようって、思いもあったのだと思う。
いや、計画性のない単なる凝り性??

おしまい。

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