昔の、昭和の時代の換気扇といえば、プロペラ型の換気扇で、紐を引っ張って、バターン!とルーバーが開くやつでしたが、今は、シロッコファンといってこんな形のものです。
ドラム(真ん中の円筒形のやつ)の側面にいっぱいフィンがついていて、それが羽代わりになって、ドラムの外側へと空気を押し出します。
ところで、このフィンは、断面が「への字」に飛行機の羽のように曲がっていて、これで、空気を押し出しているようです。なので、油や埃がくっついて、「への字」の断面形状が変わると、排気能力が「ガッタッ」と落ちます。レンジフードの場合は、排気量も大きいので、感覚的にはわかりませんが、相当違うはずです。浴室換気扇の掃除をすると、この影響が顕著に現れます。
さて、作業ですが、
1.まず、レンジフードの給気パネル(油よけグリルパネル)をはずします。
中を見ると、シロッコファンが見えます。
レンジフードの場合、汚れがひどくなるのを想定して、メインテナンスも考えはずすためのねじは、すべて手で回してあけれるようになっているようです。
手前の3箇所のねじをはずし保護カバーを取って、ファンのドラム中央についているねじを回してネジをはずします。そして、ファンのドラムを手前に引いてはずします。
2.業者さんの場合、ここからの作業はしないで、専用の強力な暖めた洗剤につけ、さらに専用に機械でドラムを洗剤の中で自動的に回転させ、油を落としていました。
私の場合、これはできないと思い、古い壊れた小刀で、ファンに密着した油と埃の塊を、1枚1枚そぎ落としています。
ドラムは丈夫に金属でできていますので、木や竹、プラスチックのへらや棒で落とすよりも、金属製のものを代用したほうが楽です。
3.こんな感じで落とします。
4.写真下に 、プラスチックのアイス用のへらで、削ることもやりましたが、へらのほうが割れて、よく落ちませんでした。
5.仕上げは、油用マジックリンをお湯で薄め、ボールなどで、浸しておおよその汚れを落とします。
写真で液体が黄色いのは、油の汚れの色です。
なるべく、濃い目の洗剤のほうがいいのでしょうが・・ほどほどで。
6.後は、乾かして、戻して、完了です。
給気パネル(油よけグリルパネル)を取り付ける前に、試運転で回してみて、変な音がしないか確かめてください。
その際、回っているものにはぜっていてを触れないこと・・ぶっ飛んじゃいます。
最後に、フード周りを、油用マジックリンなどできれいにして、水拭きで仕上げて、完了です。
部屋などに、大きな吸気口(レジスター)があれば、換気扇を回して、そこから空気が来ているか、手をかざして確かめてくださいね。
吸気口にも、虫除けの網が付いていて、網が埃で目詰まりしますので、ブラシなどで落として、空気の流れを浴してください。
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