今は、24時間換気が法律で義務付けれれ、部屋中の空気がここに流れ込み、かつ、24時間動き続けていること止まる。
そもそも、24時間換気は、主に人工建材から発生するホルムアルデヒドを排出する役割であるのだが、結局空気が流れることなので、ついでに微細な埃も一緒に流れる。
つまり、24時間部屋中の小さな埃をここに集めていることになる。
私のマンションのような24時間換気を義務付けられる前のマンションにしても、浴室には窓が無く、もっぱら換気扇による換気乾燥をする形式の間取りが、ほとんどであろう。
さらに、浴室の前は洗面脱衣室で、洗濯機が置かれる。衣服からの埃が一番出るのがここであるから、部屋全体の埃と脱衣室からの衣服の埃も多く吸い込む羽目になっている。
この浴室換気扇もレンジフードと同じく、シロッコファンで、小さな羽根に細かい埃がこびりつき、羽の断面形状が、排気には能率の悪い形になり、換気能力が極端に落ちることになる。
浴室での換気量を体感するのは簡単ですよ。
換気扇を回して、浴室のなかに入って扉を閉めて、浴室の扉の下にある換気用のルーバーに手のひらを当てて、風がスースー通らない状況はヤバイ。
浴室、カビ発生コースまっしぐらです。
さて、お掃除方法ですが、これも、レンジフード同様マンション管理会社紹介の清掃業者さんのやり方を見て、これならできると思いやっています。
ただ、気をつけなきゃいけないのが、換気扇自体メインテナンスをすることを本格的に考えていないようで、あくまでも自己責任ということで・・・
私の場合、メーカーは三菱電機製。
私の場合で、気がついたことは以下になるべく記述しておきます。
それではどうする?か?
1.最初に天井に見えているグリルパネルを力ずくで下に引っ張ります。(最初の写真)
すると、2箇所でばねで固定されているのがわかります。
このばねは、V字型になっていて、Vの下側がグリルにくっつき、Vの上側が本体のスリットに入っています。ばねのVが広がり下に付いたグリルが天井に引っ付いている感じです。
グリルを下に引っ張るとVのばねがすぼまり、グリルが下に動きます。
ここで、Vのばねのちょうど真ん中を持って、Vを目いっぱいつぶします。すると本体のスリットからこのばねを出すことができます。
片側だけをやると壊してしまいそうなので、対角に配置されたばねを両手で一緒にやるとうまく外れます。
2.これがグリルをはずして、シロッコファンを見た様子。真ん中のスリット状に白く見えるのが、シロッコファンの羽の部分で、白いのはすべて埃です。
ここまで、たぶんメーカーのメインテナンス想定範囲内。
安全にやるなら、ここで歯ブラシなどで埃を落とすのがいいでしょう。
以下は、裏技で、リスクありの自己責任。
目標は、シロッコファンのドラムを取り出して、水洗いすること。
3.シロッコファンの外側の保護カバーを取り外します。
ポイントは、写真のようにネジが奥のほうに隠れていること。
短いドライバーではとどきません。懐中電灯をつけておくのビスの位置を確認しながらやりたいので、長いドライバーがあると便利です。
電気系のふたのネジも固定の役割となっていたりするので注意。
4.そうしたら黒いカバーを下に様子を見ながら引き抜きます。
ガタンと生きない落ちることは無いようです。
シロッコファンが露出されたので、ドラムの真ん中のナットをペンチで緩めて、完全にはずし、ファンのドラムを下に引いてはずします。
ここで注意を二つ。
- カバーと本体は密閉されるようにラバーのようなシールがはさまれていました。これが、劣化している場合があります。これを誤って全部はずして捨てたりすると、復元時に隙間がひどくなりますから、様子を見ながら・・そーっと。
- もう一つは、ドラム本体が、プラスチック製で案外やわらかくできているということ。変形しやすくなっています。変に力を入れて抜くと、変形し、復元すると異音の発生原因になります。気をつけて取り扱ってください。
5.はずすとこんな感じ。
6.ドラムは水洗いの前に歯ブラシなどで落とします。
埃は細かく、かつ、硬くこびりついています。若干というか微量の油もあるようで、薄めた洗剤では、なかなか落ちない感じです。
なので、ブラシで大まかにでも埃を落としておいたほうがよさそうです。
7.これがクリーニング後の状態。
フィンの部分がきれいになっています。
注意その3
- カバーを水洗いする際は、パッキンを損傷しないように気をつけます。水拭きのほうが良いかもしれません。
8.作業を巻き戻し復元します。
9.復元ステップのつど、スイッチを入れて、動きを確認しながらやってください。
全部組み立て、バラスとまたたいへんですから。特に、ドラム取り付けのあたり。音や、回転のゆがみに注意してください。
10.給気の確認
最後は、浴室に入ったまま、浴室の扉をしめて、扉下のツーバーから空気が入ってくるかを、手のひらをかざして確認。
長い間掃除していないと、驚くほど、風がはいってくると思います。
ついでに、その扉ルーバーも竹串、シャワーで掃除しておきましょう。今の製品はメンテナンスを考えたしくみになっているかな??ここも超埃のたまり場です。
ちなみに、浴室の扉を開けたままだと、換気扇を回しても、水蒸気や埃・有害物質を外に出す効果は非常に低下します。
空気の流れの速度が落ちるので、空気分子に比べ比較的大きなこれらの物質は、移動しないからで。学校で習ったブラウン運動、チョイ専門的でベルヌーイの定理を考えるとわかります。
なので、換気の際は、ドアを閉めろは鉄則。
注意その4
- 私の場合、何回もこのクリーニングを行ううちに、ドラムが若干ゆがんだようです見ていても多少ぶれます。音もすこし違った感じななったりしたのですが、潤滑剤を軸部にかけ、解決しました。
・・ところが、今年、もう20年になるのですが、スゴーい音がして、・・たぶんベアリングが壊れた様な・・
結局、換気扇を取り替えました。
ゆがみは原因?・・もう限界だったのでしょう。
すると、最近、浴室のカビを少なくなったような・・・換気重要です。